ペットボトルの未来〜PETを分解して水と二酸化炭素にかえる細菌を発見?
何故、5月2日が出社なのか考えていたら2時間が経過していました。
どうも、アフリーです。
今日、友人から驚くべき話を聞いてしまいました。京都工芸大学と慶応大学の中心とする研究チームがペットボトルの原料である PETを分解して水と二酸化炭素にかえる細菌を発見したという発表が科学雑誌サイエンスに掲載されたというのです。
今まで、ペットボトルは分解されないというのが世間の常識でした。この発見によってペットボトルのリサイクルはどう変わっていくでしょうか。
日本のペットボトルのリサイクル率は86パーセントと非常に高い数字を記録しています。しかし、ペットボトルのリサイクルには大きな弱点があります。新品のペットボトルを作成する金額が10円ほどなのに対して再利用して作られるペットボトル3倍もの値段がするのです。
このほかにもペットボトルを1つの場所に集めるための運送費などをかが得ていくとエネルギー的にもロスが大きいのではないないでしょうか。先進国ではペットボトルのリサイクルが進んでいるようですが、発展途上国ではペットボトルなどの不法投棄がとても多いようです。
リサイクルとゴミとして焼却するどちらにしても、使用する石油などのエネルギーがある程度かかってきます。
しかし、細菌によって分解できるということは人間によってエネルギーを投入することなくペットボトルをリサイクルすることができるということです。また、細菌はゴミ捨て場から発見されたそうなので特別な環境を用意する必要もありませんしコストもとても低く抑えることができるのではないでしょうか。
分解の生成物の水や二酸化炭素は植物の生育に使用することで無駄のないようにしていくのです。この細菌の研究が進んでいけば、個人の各家庭や店単位でペットボトルを処理できるよう細菌が養殖できる小型のペットボトル処理機のようなものが開発されることを期待しています。
これで、僕のようにペットボトルを洗って出すのが面倒で部屋の中にたまりすぎてしまうことがなくなることをひそかに期待しています。
また、この細菌が水や二酸化炭素ではなく何等かのエネルギーを生成できるようになることを期待しています。